主な原因
| 原因 | 典型的な症状 | 診断方法 |
|---|---|---|
| ノミアレルギー性皮膚炎 | 腰背部や尾の付け根のかゆみ、脱毛 | ブラッシングでノミや黒いノミの糞が見つかる |
| 疥癬ダニ、ニキビダニ(毛包虫) | 耳の縁や肘の激しいかゆみ。子犬では部分的な脱毛 | 皮膚掻爬検査(顕微鏡) |
| 皮膚糸状菌症(真菌) | 円形の脱毛、フケ。人にうつることも | ウッド灯検査、真菌培養 |
| 細菌または酵母菌感染 | 赤い発疹、膿疱、脂っぽくにおう皮膚。皮膚のひだや指の間に多い | テープ圧痕検査(顕微鏡) |
| 環境アレルギー(アトピー性皮膚炎) | 季節性で、足・脇・顔のかゆみ、繰り返す外耳炎 | 他の原因を除外したうえで診断 |
| 食物アレルギー | 一年中続くかゆみ、外耳炎、消化器症状 | 8〜12週間の療法食による除去試験 |
| ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群) | 左右対称の脱毛、かゆみなし、皮膚が薄く黒ずむ | 血液検査 |
受診時に行うこと
- かゆみが続いている期間、季節性の有無、食事内容、同居動物に症状がないかを詳しくお伺いします。
- 皮膚掻爬検査、テープ圧痕検査、耳道スワブを、その場で顕微鏡検査します。
- 必要に応じて真菌培養、血液検査、アレルギー検査を行います。
ほとんどのケースで、当日から原因に合わせた治療を開始できます。
治療
- まず寄生虫と感染症の治療:ノミ駆除薬、抗生物質または抗真菌薬、薬用シャンプー。
- かゆみ止め:犬専用のかゆみ止め薬があり、ステロイドより副作用が少なく、長期的に使用できます。
- アレルギー:アレルゲンを特定して避ける、療法食試験、または長期的なコントロール計画。
- 外耳炎も同時に治療する必要があります。そうしないと皮膚症状が繰り返します。
ご自宅でできること
- 人間用の軟膏、精油(エッセンシャルオイル)、消毒液は使わないでください。症状を悪化させます。
- 一年を通して毎月ノミ・マダニ予防を行い、同居の犬や猫も一緒に行いましょう。
- 皮膚を乾いた状態に保ち、シャンプー後は皮膚のひだや指の間まで完全に乾かしてください。
- 獣医師が勧めるシャンプーを使い、毎日は洗わないでください。
すぐに受診すべきとき
- 広い範囲が赤く腫れている、出血している、においがする
- 顔が腫れる、突然全身にじんましんが出る(急性アレルギーで呼吸に影響することがあります)
- かゆみで眠れない、自分で体を傷つけてしまう
- ご家族にも同時に円形の赤い発疹が出た(皮膚糸状菌が人にうつった可能性)